Interview about your
“Unframed Self”
相川 茉穂 / Maho Aikawa
Model / PR @mahoaikawa3
大学で写真学科を選んだのも、“撮りたい”という創作的な気持ちより“作品を読み解きたい”って気持ちの方が強くて。だから基本的に直感で「好き!」って思ったものをまず選んで、その後に深掘りしていくのが好きなんです。今までの仕事も全部そうやって決めてきていて、自分がときめくかどうかっていう直感をすごく大事にしてます。
今回選んだ作家・佐藤皓平さんの「おばけ」という作品のスカーフも直感で選ばさせていただきました。折り方によって見え方が変わるし、どんな使い方でも素敵なので気に入っています。
今でもスカーフは私のスタイリングに欠かせないアイテムです。だから思い返すと、「ファッションを楽しい」って思った最初のきっかけは、そのおじいちゃんの姿だったんだろうなって思いますね。
あと、私はすぐに人に情が湧いちゃうんですよね。たった一回しか会ったことがなくてもその人のことを絶対に覚えているし、勝手に相手の幸せを願ったりしていて。でも、そういった人との繋がりを大切にする部分や、弱い部分も含めて、自分で自分を「好きだな」って思っています。
亘つぐみ / TSUGUMI WATARI
Stylist @tsugumiw
それを見て私もスタイリングや創作の妄想を膨らませたりしています。あとはむかしのドラマや映画を観ている時。現代的なファッションじゃなくても、かわいいなって思うものを今風に取り入れることもよくあります。
その次は中学生の時。同級生の男の子がいて、その子は高校生のお姉さんの影響でとてもオシャレでした。その子からもらったセーターがすごく素敵で。そこからトラッドな服に目覚めました。そうやって、要所要所で周りの方に影響を受けて、着る服も変わってきて、色々な自分らしいファッションスタイルを培ってきたと思います。
今回の作家・中川ももこさんの「タイトル不明」というスカーフはブラウンのグラデーションが素敵だったので、この1枚を選びました。スタイリングも色を混ぜるというよりは、シックにブラウンワントーンが今の気分です。
ちょっとでもその時の選択肢を否定してしまうと、すごく失敗した気分になったり、ネガティブな気持ちになってしまうので、常に自分の選択肢を肯定的に捉えるようにしています。
例えば、まだ仕事を始めたばかりの会社員の頃、勤務中は制服ですが、通勤時の服装についてまで上司に怒られたことがありました。でも、自分の意見を曲げませんでした。だって、仕事へ行くだけだったとしても自由にオシャレを楽しむことで、仕事に対する同僚女性のモチベーションも上がったし、結果的には良かったんじゃないかな、って今でも勝手に思ってます(笑)。
今もその時の自分の意思を大切にする気持ちや、ファッションに対するモチベーションは忘れていません。
マバヌア / mabanua
Musician @mabanuainsta
人前で演奏した時に褒められたことで、もっと人を喜ばせたい、もっと好きなことを突き詰めたいと思いましたね。単に音楽が好きなだけではなく、「作りたい」「たくさん人を喜ばせたい」という情熱が大事。親には反対された時期もありましたが、その姿勢を見て応援してくれたのかなと。
最終的に「自分がどんな音楽を作りたいのか」を明確にすることが重要で、そこにたどり着く方法はひとつではないんです。
感覚的なことから実務的なことまで根掘り葉掘り聞いて、それを音楽にどう変換できるかをインプットしておくと、不思議とスッとアイデアが湧いてきたり。逆に、時間をかけて生み出したアイデアに愛着が湧きすぎると完成を妨げることもあるので、必要ないものは削っていく。
音楽は聴き手にとってひとつの“塊”として届くものだからこそ、俯瞰して全体を見渡すことを大事にしています。
今回の作家・澁田 大輔さんの「昼寝」のスカーフにも似たものを感じていて、絶妙なバランスの色使いに惹かれました。あとは、自分らしさって、邪念無しに「何も考えないこと」なのかもしれません。周囲の視線やビジネス的な視点によって、自分らしさが制限されることもありますし、時には「趣味でやっていた方が純粋なのでは」と思う瞬間もあるんです。
本来アートは感覚的なものなので、お金に変換していくこと自体、どこか無理をしているのではないかと考えることもありますね。
|Credit
Photography: Mai Kise
Hair & Make up : Narumi Tsukuba(Maho Aikawa)
Interview: Chiho Hashimoto
Direction : Aya Satake
“ Unframed Self ” Vol.1
Vol.1には、自身のファッションセンスにも定評のある人気モデルの竹下玲奈と、ファッションスタイリストやDJとして多彩に活躍するHARUが登場。
“ Unframed Self ” Vol.3
Vol.3には、独自の感性を貫きモデルやアーティストとして活躍する・あにお天湯。時代のムードを反映しつつも大人のチャーミングさがちりばめられたブランド〈ウーア〉を運営する・濱中鮎子。そして、プロダクトプランナーでありながら、コアなトラッドアイテムをモダンに取り入れる独自のスタイリングに定評がある・川田真之介が登場。

