異彩のアートをまとって。

HERALBONY
Summer 2025

障害のある作家の、
強烈なアイデンティティから生まれたアート。
それらが生きる表現を追求した
プロダクトを通じて、
社会に新しい文化をつくるブランドです。

Kahoru Sugimoto

タイトル不明

1979年生まれ、滋賀県在住。
1998年から『やまなみ工房』に在籍。

紙コップを用いて自分の好きな色を決め、判子を一つ一つ丁寧に押していく。紙コップの丸が様々な色で積み重なり、色鮮やかに仕上げっていく。
彼女の中で判子を押す行為は仕事としての位置づけを成し、達成感とやりがいや意欲につながっているのであろう。

Momoko Nakagawa

ももこ

1996年生まれ、滋賀県在住。
2015年からやまなみ工房に在籍。

当初は自身の名前「ももこ」を何度も重ねて書いていた。その表現はまるで描く感触を楽しむかのように、名前ではなく円を描き重ねるようになった。
にこやかに歌を口ずさみながら絵の具やボールペン、色鉛筆を使用し幾重にも円を重ね完成した色鮮やかな作品は、彼女の朗らかな表情を表しているかのようだ。

Sanae Sasaki

無題

るんびにい美術館所属。

絵画のみならず織り物、切り紙、刺繍など、いずれも緻密で色彩と構成の妙に富む様々な表現を生み出し続けている。
彼女は一つの仕事に数か月から数年集中して取り組んだあと、不意にやめて別の仕事に移るのが常。現在彼女が打ち込んでいるのは、丸く切り抜いた紙をいくつもの色で同心円状に彩色し、塗り終わった紙を壁に並べて貼っていくこと。

Naoto Iguchi

無題

さふらん生活園所属。

街のコンビニと施設のコピー機を使って、自分の顔とその時々の気に入ったものを写し取ることを毎日の日課としている。
ガラス面に顔を押し付け自分でボタン操作し、センサー光の動きと共に身体を動かすことで、画面に独特の歪みを作り出す。作品中に多用されるシールは、施設でのアルミ缶作業中に剥がした景品応募シールで、これまで何度も当選している。
近所のコンビニには20年あまり毎日通っており、終わると店員が手際よくガラス面についた顔の脂を拭いてくれる。

Satoru Kobayashi

数字

るんびにい美術館所属。

よく見ると、いろいろな数字がつなげて描かれているのがわかる。
小林は養護学校中等部の在学中に、日記も作文もすべての文字を独特の形にアレンジして書くようになった。初め学校の先生も何とか直せないかと苦心したが、やがてこれを魅力的な造形表現ととらえることに切り替える。 これを転機に、彼の表現は多くの人に喜びを与えるアートとして羽ばたき始めた。

about

HERALBONY

異彩を、放て。

“普通”じゃない、ということ。
それは同時に、可能性だと思う。

私たちは、この世界を隔てる、
先入観や常識という名のボーダーを超える。

そして、さまざまな「異彩」を、
さまざまな形で社会に送り届け、
福祉を起点に新たな文化をつくりだしていく。

障害は、欠落ではなく、
絵筆になる

画像:ダウン症の作家、おおやみさきが絵を描いている横顔。黄色の色鉛筆を手に、紙面にのめり込むように夢中で描き込んでいる。画像終わり
HERALBONYは、国内外の福祉施設に在籍するアーティストと共に、新たな文化の創造を目指す、岩手県発のアートライフスタイルブランドです。
「HERALBONY(ヘラルボニー)」という聞き覚えのないその単語は、創業者である双子の松田兄弟の4つ年上の重度の知的障害を伴う自閉症の兄が7歳の頃に自由帳に記した謎の言葉です。 世の中にとっては何の意味も持たない言葉かもしれない。けれども、なにか心に引っ掛かるものがあったからこそ、記されたこの言葉。一見、意味がないと思われる思いを、企画して世の中に価値として創出したい、という意味が込められています。

RESPECT FOR
ARTISTS

アートの作り手である、障害のあるアーティストへのリスペクトを大切に、「支援」ではなく「対等」なパートナーとして共にモノづくりをしています。
HERALBONYの商品の売上は、一部、報酬としてアーティストへ支払われます。お買いものが、ヘラルボニーを通じてアーティストや福祉施設へ届きます。
素材とクリエイションを厳選・吟味することで、作品の魅力が最も発揮される、上質な製品作りにこだわっています。最高品質のアートプロダクトが、あなたの日常を彩ります。
写真:田屋織物工房