公益へコミットする企業に与えられる国際認証「B Corp」を取得しました
株式会社ヘラルボニーは、社会や環境などの公益に対する積極的インパクトにコミットする企業に与えられる国際認証「B Corporation™︎」(以下、B Corp)を取得しました。
B Corpについて
B Corp(B Corporation)認証は、米国の非営利団体B Labが運営する国際的な認証制度で、「利益」と「社会的・環境的価値」の両立を実践する企業に与えられます。
ガバナンス、従業員、環境、コミュニティ、顧客の5つの分野において、透明性・説明責任・高い社会的インパクトが求められ、評価基準が非常に厳格であることで知られています。一度取得するだけで終わりではなく、3年ごとに厳格な再審査が行われます。企業は継続的な改善と、高い水準の社会的責任を求められ、基準を満たし続けなければ認証を維持することはできません。
現在、世界102カ国以上で10,000社以上(※2025年7月末時点)がB Corp認証を取得しており、パタゴニアやBen & Jerry’sなど、グローバルに影響力を持つ企業も名を連ねています
今回のヘラルボニーへの評価
今回ヘラルボニーは、3年以上の審査・評価期間を経て、認証取得の条件となる「80点(200点満点)」を上回り、最終的に「100.5点」の取得に至りました。各分野での評価点数は以下の通りです。
コミュニティ 28.7点
社員 34.0点
顧客 13.8点
ガバナンス 10.7点
地球環境 13.0点
今回の審査において特に高い評価をいただいたのは、ステークホルダーへの向き合い方が問われる「コミュニティ」分野でした。この評価は、ヘラルボニーが創業以来一貫して大切にしてきた「作家ファースト」という在り方、そして福祉施設や作家のご家族の皆さま、さらにはその姿勢に共感し、ともに歩んでくださったパートナー企業の皆さまと築いてきた信頼関係に対するものだと受け止めています。
「作家ファースト」を実現する仕組みづくり
ヘラルボニーでは、部署や職種の垣根を越え、社員一人ひとりが作家や施設と直接コミュニケーションを取る「担当制度」を通じて作家に伴走する、長期的な信頼関係の構築を大切にしてきました。各プロジェクトにおいては、作家および施設の皆さまに対し、企画の背景や意図を共有し、すべての取り組みで作家・施設・ご家族からの承諾を得たうえで進行しています。
障害のある作家に対して、企業側の一方的な価値観や常識を押し付けるのではなく、「どのようにすれば想いが正しく伝わるのか」を常に問い続け、工夫と実践を重ねることこそが、信頼関係を維持するために不可欠だと考えています。事業や組織が今後さらに拡大していく中においても、ヘラルボニーは「作家ファースト」という原点に立ち返り、この姿勢を揺るがぬ指針として、今後も守り続けていきます。
「地球環境」分野における今後の取り組みについて
一方で、「地球環境」の分野においては、現状を改めて確認することができました。
ヘラルボニーは創業期より、持続可能なものづくりに対する課題意識を持ち続けており、2024年6月には「責任あるものづくり宣言」を公開し、一歩ずつ歩みを進めております。
URL:https://heralbony.com/pages/manufacturing-report-vol1
今後も、商品を製造しお客様にお届けするまでの全段階における環境負荷の軽減について、原料調達、製造や物流をはじめとするすべてのステークホルダーの皆さまと連携しながら、より一層倫理的で持続可能な協業関係の構築に努めてまいります。
B Market Builder Japan 宮下 迪帆氏より
株式会社ヘラルボニーをB Corpコミュニティの一員として迎えられることを心から嬉しく思います。審査において、「事業の拡大が、アートの購買者の障害に対する認識変容と、作家の所得向上にダイレクトに結びつく」という仕組みが、社会に有益なインパクトを生み出す優れたビジネスモデルであると評価されました。障害のある方々を、支援する対象から対等な作家へと変えるビジネスを営む同社と共に、わたしたちが目指す「インクルーシブかつ公平でリジェネラティブな経済の実現」に向けて、国内外のB Corpコミュニティと連帯しながら、前進していけることを楽しみにしています。
ヘラルボニー代表取締役Co-CEO 松田 崇弥・文登より
ヘラルボニーは、障害のある作家たちの異彩を、広い世界の、一番光が当たる場所へ届けたいという想いから始まりました。私たちの核である、この「作家ファースト」という考え方が、世界で最も厳しいとも言われる基準の中で認められたことを、確かな重みとして受け止めています。
施設の皆さま、作家のご家族、そして一緒に歩んでくださるパートナー企業様とひとりひとりのお客様の存在がなければ、今日のヘラルボニーはありません。この認証は、7年間積み重ねてきた信頼関係が評価された結果だと感じています。
この認証は、ゴールではなく、スタートだと思っています。3年後の再認証に向けて、日々の判断や行動のすべてが「誰のためか」を問い続けていきたいと思っています。
ビジネスが、利益と同時に、誇りや尊厳を生み出せる社会へ。
その未来を、作家たちと、仲間たちと、これからもつくっていきます。

